介護=親育て8自然の前では

2014年08月25日

介護=親育て9

「介護=親育て8」のつづき

親が生きてきた道程を思うと、培われた人格や現状を少しは理解できる。
これが他人なら、もっと適格に対応出来るだろうが、やはり肉親というものには感情が先走ってしまって、「なぜこんな親なんだろう」とか「どうして人の言うことが分からないんだろう」といった、責める気持ちが生れてしまう。

私は父に対してずっとイヤな感情しか抱けなかった。幼い時からかわいがってもらった記憶がなかったし、自分が気に入らなければ、すぐ叩いたり蹴ったりといった暴力があり(昔は体罰だの、虐待だのといった概念はなかった)、人間として好きになれなかった。

そんな親でも、日々の介護から最期の死に水を取るまでが子供の義務と言われることに納得がいかないのだが、そんな理不尽な思いを抱えながらも、それらを全うすれば、それは即ち自分の老後に直結するのだ。
自分もいつかは老いていく。その時に、若かった頃の自分がしてきたことが自分に返ってくるのだ。

イヤな親でも、将来の自分のための先行投資と思って、老後を悠悠自適に過ごす自分を妄想しながら介護に当たっていた

enji_152 at 20:21│Comments(0)未来へ | 介護=親育て

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