「かぐや姫の物語」を観て 前編居心地の良い場所8

2014年01月23日

「かぐや姫の物語」を観て 後編

「かぐや姫の物語」で、もうひとつ感じたことは、人間の欲望だ。

竹やぶの中で、偶然「かぐや姫」を授かり、育てることになった翁夫婦。最初は姫のかわいらしさに目を細めていたが、竹やぶで金の財宝や高価な着物を見つけたことから、野山を駆け回る幼い姫を見て、翁は都に立派な屋敷を建て、高貴な姫になるための教育を施す。

それにより、かぐや姫は美しく、聡明な女性に成長する。その噂を聞きつけた都の男達が姫を我が物にしようと押し掛け、高価な貢物を献上するが、姫が首を縦に振ることはなかった。

翁の姫を高貴な方に嫁がせたいという欲望と、この上ない美しさの姫を手に入れたいとする男達の欲望が渦巻くことで、姫はその現実に耐えられなくなり、月に帰ることになるのだ。
かぐや姫自身は、この世で人生を謳歌したいだけなのに、その思いとは裏腹に、周囲の欲望に翻弄されてしまう。

我欲は、抱けば抱くほど手に入らない、あるいは一旦は手に入れたとしても、いずれは無くなってしまうものなのかもしれない

余談だが、かぐや姫の侍女をしていたパタリロにそっくりなキャラに釘付けだった私

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