エピソード4-20:人工透析生活20エピソード4-22:人工透析生活22

2017年08月30日

エピソード4-21:人工透析生活21

救急車が近所まで来て、隊員の方が3名我が家へ上がり、父の状態を確認すると、すぐさまタンカーに乗せ救急車に運んだ。

私は隊員の方に事の次第を説明しながら、救急車に同乗した。
勝手知ったる?救急車内部、というのもこれで何回目だろう、恐らく年に1度は救急車に乗っている気がする。
なもんで、どこに何があるかもおおよそ分かっているので、救急隊員の方が働きやすいように振る舞う。

先方もこちらのことを憶えている様子で、「ああ、またね、今度は何?」みたいな暗黙の了解的な雰囲気が漂い、搬送する病院も手早く探してくれる。

結果的に一次救急で運ばれた病院で検査だけ行った結果、腸ねん転から腸閉塞を患っていることが分かった。
この病院ではベッドが満床であることから、別の病院に搬送されることになったのだが、これが最終兵器?と思しき三次救命救急だという。

つまり、ここでは万が一のことがあった場合、延命をするというのが前提だそうだ。
こちらとしては、86歳の老人に延命のために気管支を切開し、人工呼吸器を据え付け、否が応でも生かす、という手段は好まない、と伝えた。

だが、三次救命救急ではそれを了承しない限り受け入れられない、というのだ。


enji_152 at 19:35│Comments(0)今世 | 高級養老院物語

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