エピソード5-6:親は子供に還るエピソード5-8:親は子供に還る

2017年09月21日

エピソード5-7:親は子供に還る

両親と再同居を始めた頃、まだ母も元気だったので、夕飯は作ってくれていた。
それから数年後には、気付けば私が食事を作っていた。

学生の頃より家族の食事は作っていたから、特段困ることはなかったが、親の食事の好みも昔とは違っているし、食べる量も減ってきた。
私も、親と同様歳を重ねるから、自身の好みと量も変わってきた。

父がいる頃は、お米を1か月10キロ購入していたが、母と二人になってからは1年で30キロにググン!と減った。
新米の時期に玄米を30キロ購入し、それを1年かけて食べる、といった感じだ。

年月と共に母の身長は縮み、どんどん痩せていく。
持病があるわけでもないし、1日3度欠かすことなく食事をとっているが、やはり痩せるのだ。
代わりに?私はどんどん肥えていき、周囲から「お母さんにちゃんとご飯食べさせてるの?」などと言われる始末だ。

今は、母が喜んで食べてくれるものを中心に、食事を作っている。
「今日のご飯は何?」が、母の口癖となった。

enji_152 at 20:12│Comments(0)今世 | 高級養老院物語

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