2018年11月25日
大きな誤算?
日産の元会長、カルロス・ゴーン氏の役員報酬偽装事件は、思わぬ余波を生んでいる。
ゴーン氏が所属するフランスのルノーでは、日産をバックアップする変わりに、43%の日産株を取得し、日産はルノー株を15%取得している。
株のうえでの話であれば、ルノーの勝ちではあるものの、最近ではルノーより日産の売り上げのほうが勝っていたこともあり、このままいけば日産はルノーに買収されるのでは?なんて噂もあった。
また、ルノーの筆頭株主は15%の株を有するフランス政府だ。
政府絡みとなると、なんだか胡散臭さがプンプンする。ヘタすると、外交問題案件だ。
ここで誤算だったのが、ゴーン氏が報酬をせしめていたことだろう。
一個人で10億もの金を手にすること自体、普通ではありえないから、その裏には何かあるのでは?と勘ぐってしまう。
ルノーが日産を飲み込むには十分な条件だったにもかかわらず、それが出来なくなったのは、ゴーン氏の着服が影響しているように思う。
フランス政府か?ルノーか?黒幕はナゾではあるものの、ゴーン氏の行いは、間違いなく?誤算だったことだろう。