当たり前ではない!外に目を転じれば

2018年12月28日

微力とはいえ

会社帰りの駅のホームの先頭で電車を待っていた。
そこに息も絶え絶えに私の後ろに並んだ女性がいた。

具合が悪いのか、今にも倒れそうな雰囲気だったので、思わず「大丈夫ですか?」と様子を窺った。
女性は、「だ、だ、だ、大丈夫です…」と消え入りそうな声が返ってきた。
私は並んでいた先頭を彼女に譲った。先に乗車すれば、座れることもあるだろう、と思ったからだ。

何気なく赤いタグが目に付いた。これはおそらく「ヘルプマーク」だ。
見れば、足や手首にも包帯が巻かれているうえに、呼吸も粗い。こんな状態で働いているのだろうか?

いずれにしても、乗車した車両でシルバーシートが空いていたので、女性は一目散にそこへ駆け寄ると、倒れ込むように座り込んだ。

仕事帰りで疲れているとはいえ、私は立っていられるだけの体力がまだあった。
苦しそうな女性を目の前にしながら、自分の健康を改めて実感するのも何とも嫌らしい話ではあるが、それが正直な気持ちだった。

普段は人と比べることなどほぼないが、今回のことは痛烈に感じ入るものがあった。

自分に出来ることは微々たることかもしれないが、ほんの少し気持ちを寄り添うことで、その方の助けになれば…とも思った。


enji_152 at 21:35│Comments(0)今世 | どう受け止めるか

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