2019年07月21日
旧態依然
吉本興業の芸人らによる闇営業により、同社の認識の甘さ、タレントとの契約等の手続がなされていないことが明らかになった。
21世紀をとおに過ぎた現代で、タレントと契約書も交わさず、口約束で仕事をマネージメントするなんて、昭和時代の慣習がまかり通っていることに驚いた。
タレントだって好き好んで闇営業をしているわけではないだろうし、広い世間のしきたりや、暗黙のルールを知らないまま芸にだけ邁進している、いわゆる世間知らずな面もあろう芸人を、事務所は擁護し教育していくのが筋であって、叩きだすような所業に転じるとは…。
確かに闇営業をしてギャラをもらった芸人は認識が甘かった。人気者故の傲りもあっただろう。
だが、そもそもこんなことをしなければならなかった原因は、芸人だけでなく、事務所の在り方に大きな要因があると感じる。
吉本興業はギャラの配分が相場より低く、若手は月2、3万あれば良いほうだなんて、まさにボッタクリ!ヤクザ以下だ。
国が定める最低賃金にも満たないのだから、まさしく違法だ。
そんな吉本が今や国の事業に参加しているのだから、そのモラルのなさには呆れるばかりだ。
こうなったら、吉本興業のタレント達は全員事務所から撤退し、自分達で事務所を立ち上げれば良いのだ。
旧態依然としているだけでなく、いざとなったらタレントを守ってくれない事務所なんて…存在価値はあるのだろうか。