何が幸せかぼやぼやしていると

2019年09月16日

人間も動物であるならば

NHK BS3で「ワイルドライフ 南アフリカ 試練の大地 孤高のハンターヒョウ 王者に挑め!」を観た。

生まれたてのヒョウの雄が1年間母親に育てられ、その後は一人で生き、4年後に縄張りを持てるまでになるドキュメンタリーだ。

生まれた時は兄弟で2匹いたが、生後数か月でハイエナに襲われ、もう1匹は命を落としてしまう。
その後、母親に生きる術を学びながら、1年が経つと容赦なく親離れを強いられる。

狩りも満足に出来ず、常にお腹を空かせてさまよう日々。
ようやく狩りに成功しても、他の動物に横取りされたり、襲われたり…と、次々と試練が降りかかる。
その間も、たった1匹でアフリカの広大な大地を彷徨うのだ。

そんな生活も4年となり、他者の縄張りの雌と良い仲になったことで、そのボスに目を付けられ、対決をすることとなる。
一度目は象の群れに邪魔をされたが、二度目は縄張りを巡って本気の戦いだ。
結果的に若武者が勝利するのだが、そこに至るまでの過酷な日々は、人間の成長と同じだな、いやそれ以上に過酷であることを思わされた。

守ってくれた母親とはたった1年で別れ、その後は己の精進のみでしか生きられないのだ。
何度も何度も失敗を繰り返し、学び、勇敢な大人の雄ヒョウとして成長していくのだ。

人間も動物だ。人間もある年齢に達したら親元を離れ、自らの力で生き抜くようになれば、引きこもりも減るのではないだろうか?

過保護な親達が、子供の生きる道を勝手に決め、その意思を尊重することなく、思考能力を阻んだ結果、自らの力で生きることが出来なくなった引き籠りを量産したのだ。

真から子供のためを思うのならば、千尋の谷に突き落とすくらいの気概がなければ、子供の真の成長はありえないだろう。


それにしても、この番組のドキュメンタリーは凄すぎる!!あれだけの映像を撮るには想像を絶する影の努力があると推察する。ぜひ、スタッフ達の健闘ぶりにもスポットを当てて欲しい。


enji_152 at 19:59│Comments(0)今世 | 課題

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