エピソード7:新たな世界へ16エピソード7:新たな世界へ18

2019年10月08日

エピソード7:新たな世界へ17

エピソード7:新たな世界へ16のつづき。

1泊2日のお試しショートステイをするにあたり、お泊りセットの準備が始まった。
1泊だからそんなに荷物もないようだが、揃えてみればそれなりの量になった。

着替えの下着と服、洗面セット、部屋で使うための水筒、スリッパ、処方箋等々…。
たった1泊なのに、次から次へと要るものがあった。

また、それらに名前を書き、持ち物リストへの記入も必要だ。
まさに、子供のお泊り会と同じだ。母自身で準備が出来ないので、私がやることになるわけで…。

1泊だから要らないと思ったが、小銭を持っていきたいと言うので、小銭入れに数百円を入れて渡した。バックのポケットに入れといてね、と母に渡し目を離した隙に、それが行方不明になった。

とは言え狭い家のなか、棚の上とか、その辺に置いてあるだろうと思い探してみるものの見つからない。
すでにカバンには荷物がパッケージされていたが、それらを全部取り出して中身をチェックするが、やはりない。

さんざんっぱら探したが、結局見つからなかったから、小銭入れを持参することは断念した。
それにしても、どこに行ったのやら…未だにそれは見つからない。

手にして、どこぞに置いたか仕舞ったかした当の本人が憶えてないのだから、どうしようもない。
まあ、これも忘れた頃に出てくるだろう…と、ひきつる笑顔で対応。

こんな調子でショートステイはどうなるやら…。
一抹の不安を感じたお泊り会前日だった。

つづきは、また明日。

enji_152 at 20:13│Comments(0)今世 | 高級養老院物語

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