久高島2019-4のつづき。

イシキ浜を後にすると、カベール岬までは真っすぐ一本道だ。
ゆっくり自転車を走らせていると、周りの景色も眺められるし、島の空気を肌で感じることも出来る。

前方を見ながら走っていると、何か動く物体が目に入った。
私が急ブレーキをかけると、後ろを付いてきていた友達が「何?どうした?」と私の側にやってきた。

「見て、見て、何か動いてるよ!」と指さした先にいたものは…。
大きなヤドカリだった。しかも、紫色だ。

近付くと足音の振動でヤドカリは殻に籠ってしまったが、そこは滅多に車は来ないとはいえ道のど真ん中。こんなところにいたら、轢かれるかもしれないと思い、ヤドカリを脅かさないように、道の端の茂みへ誘導した、というかそこに行くように、ヤドカリの後方から前進するよう手で風を送った(もちろん触れてはいない)。

ようやく草むらの茂みに入ったところで、滅多に来ないであろう車がカベール岬の方からやってきた。
ドライバーにヤドカリがいるから踏まないようにと、ヤドカリがいる箇所を走らないよう誘導した。

ドライバーは何のことやら?といった顔をしていたが、もし知らなければヤドカリを轢いてしまっていただろう。

紫色のヤドカリはどう思ったか知らないが、小さな命を守れたことにホッとした出来事だった。

20191209