久高島2019-5のつづき。

紫色のヤドカリに別れを告げ、引き続きカベール岬を目指し一本道をひたすら自転車を漕いでいると、突然視界が開けたと同時に、ドーーーーーン!!!と、どでかいガジュマルが現れた。

威風堂々としたその佇まいに、黄門様の印籠のように、ハハーーー!!と頭が垂れる思いがした。
自転車を側に止め、偉大なる島の主のようなガジュマルを見上げると「それ以上は近付くな!」と言われたような気がした。

ガジュマルの大木の側は道が三差路に跨っていて、海からの風が島の内陸に向かって吹き抜けていく、その流れがまるで何かのパワーのように感じた。

ここは人間が簡単に触れてはいけない場所なのだと思わされた。
私は遠巻きにしながらこのガジュマルに感謝し、しばしそこに佇んだ。
ガジュマルを取り巻くパワーの渦は半端なく、このままここにいると気あたりしそうだと感じたので、長居はせず、再びカベール岬を目指すことにした。

20191210