久高島2019-8のつづき。

レンタサイクルを2時間借りていたが、のんきに景色に見とれながらお昼を食べていたら、タイムリミットが近付いていることに気付いた。

本来なら最初に参拝すべきだったフボー御嶽にまだ参拝していない。
島の神様にきちんと挨拶もしないまま帰ってしまうなんて、とんでもないことだ。

フボー御嶽は沖縄の七大御嶽のひとつで、男女問わず立ち入りが禁止されている聖地だ。
だが、近年ではそこに足を踏み入れる非常識な観光客があとを絶たないと、ニュース番組で目にした。

立ち入った人にインタビューしているのを見たことがあるが「せっかく船に乗ってここまで来たのに、なぜ見せない?」と、逆切れしているおじさんがいた。

私がフボー御嶽近辺にいたところ、観光客であろうと思われるおじさんに「ここには何があるの?」と聞かれたので、「うたきがありますよ」と言うと、「うたき?」と、御嶽の存在さえ知らないようだった。御嶽を知らないとは…。何も知らずにこの島に来るその心理は不思議だ。

フボー御嶽を目指し、看板の近くに自転車を止め、立ち入り禁止の手前で手を合わせた。
聖地であり、よそ者の観光客の私が立ち入るなんて、恐れ多い。
手前で拝めるだけで、とてもありがたいことなのだ。
無事に久高島に渡れたことをお礼申し上げ、今後の久高島のお守りを祈らせていただいた。

かくいう私も久高島のパワーを浴びたくて来ているのだから、先の物見遊山のおじさんのことを悪く言えた義理ではないが、せめてこの島の成り立ちやマナーは守ること、それがよそ者の努めだと思わされた。

20191215