さあ、どっち??歳を重ねても

2020年01月14日

簡単ではない

殴られ、噛みつかれる…「認知症介護」過酷な現場の生の声を読んだ。

介護職に従事される方には、心から感謝しているし、頭も下がる。
老人達の日々をつつがなく、怪我や事故に遭わせることなく面倒を見ることは、並大抵の努力と辛抱ではない。

今のご時世、家で介護出来ないから専門の施設へ入れる、というのはある面で正解だが、反面そうではないこともあるだろう。それは、家庭の事情や一人ひとりが置かれた環境によるところが大きい。

共働きであったり、子育て真っただ中にあったら、看たくても親のことまでは手が回らないし、介護する側が疲弊してしまうことだってあり得るのだ。

だから専門の施設へ、ということになるのだが、そこで働く人達だって私達と同じように感情のある人間だ。入所者から嫌がらせをされたり、暴言、暴力を振るわれれば、老人だと分かっていても、堪忍袋の緒が切れるのは必然だ。

上司に相談したり、やり方はいくらでもあると記事には書かれているが、目の回るような忙しさの中では、そんな生ぬるいことでは解決しない事例は十二分にあるのだ。

今時、70歳定年制が囁かれているが、そんな高齢者が企業に居座られても正直迷惑なだけだ。
仕事が出来る人ならまだしも、終身雇用という名のもとに老害を養うほど企業だってタフではない。

かたや、働き盛りの中高年60万人が引き籠っている現実もある。
そういう働き手を、介護の世界で働けるような制度を設けてはどうかと思う。

面倒を看て欲しい老人がいて、面倒を看れるのに引き籠る人や、企業に居座ろうとする人。
そういう労働力を何とか生かせないものか…。

これに限らず、介護は底なし沼な問題だ。
政治家や役人も、一度は介護施設で実地で研修を受けてみれば、その過酷さが分かるだろう。

enji_152 at 20:01│Comments(0)今世 | 課題

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