GoToあってもなくても安住の地は何処

2020年08月09日

勧善懲悪がウケるわけ

普段なかなかドラマをゆっくり観る時間もなく、観たい番組はハードディスクに撮り貯めているが、7年ぶりの続編「半沢直樹」の1話をようやく観た。

前作よりも更に出演者は豪華で、演技力も高い。安心して観ていられる。
主人公が金融業界で陥れられ、そこから這い上がり、敵対する相手に倍返しをする姿に、誰もがスカッ!とするのはなぜだろう。

日本人は言いたいことを言えない、言わない民族だ。
組織にいるとそれは顕著で、どんなに上司が無理難題を突き付けてきても、決してNOとは言わない。
言えば左遷されるか、組織人として脱落せざるを得ない状況になることが分かっているからだ。

昔放送されていた時代劇などはまさに勧善懲悪モノで、ドラマの最後には必ず正義が勝つ作りになっていたから、スキッ!と感があったし、それらに心の葛藤を反映させていたのだろう。

いつの頃からかこのテイストは飽きられ、しばらくお目にかからなくなった。
とはいえ、人間にはどこかしら勧善懲悪に対する羨望があるのだろうか…自然とそういうものを好んでしまう習性があるようだ。

現実の社会は理想通りにはいかないことだらけだが、自分の心にある勧善懲悪な部分はそのままに、現実に即した現し方が出来れば良いように思う。



enji_152 at 12:56│Comments(0)今世 | 人の道

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