2015年05月11日
西表島3
西表島2のつづき。
昨日書いた海岸に続くけものみちで感じた物の怪の気配は、海岸に出た時にもずっと感じていた。
海を目の前にしていると、背後からザワザワザワザワと何かがうごめく気配がするのだ。
で、その音のする方に振り返ると、ピタ!っと静かになる。
再び海に目を向けると、また背後がざわついてくる…の繰り返しだった。
私はプチジャングルに向かい手を合わせ、自分はこの朝の清々しい空気を味わうためにここに来ていることと、この景色や生き物を脅かす気などないことを心で念じた。
すると、ざわめきは徐々に減り、最後には静かな波の音だけが聞こえるようになった。
この島では私は新参者だ。それまで永い時間をこの島で生きている多くの物の怪達に敬意を払うのは当然のことだろう。
それらの許しを得て初めて、私達旅人は島に入れるのかもしれない
昨日書いた海岸に続くけものみちで感じた物の怪の気配は、海岸に出た時にもずっと感じていた。
海を目の前にしていると、背後からザワザワザワザワと何かがうごめく気配がするのだ。
で、その音のする方に振り返ると、ピタ!っと静かになる。
再び海に目を向けると、また背後がざわついてくる…の繰り返しだった。
私はプチジャングルに向かい手を合わせ、自分はこの朝の清々しい空気を味わうためにここに来ていることと、この景色や生き物を脅かす気などないことを心で念じた。
すると、ざわめきは徐々に減り、最後には静かな波の音だけが聞こえるようになった。
この島では私は新参者だ。それまで永い時間をこの島で生きている多くの物の怪達に敬意を払うのは当然のことだろう。
それらの許しを得て初めて、私達旅人は島に入れるのかもしれない