霊(みたま)様のこと7霊(みたま)様のこと9

2016年03月17日

霊(みたま)様のこと8

霊(みたま)様のこと7のつづき。

友達の家に泊まりに行った時のことだ。
家の構えを見た瞬間、「あ、いるな!」と感じた。
だが、家まで来てしまって、「やっぱり帰る」とは言えず、イヤ~な予感を抱きながらも、上がらせてもらった。

起きている間は良かったが、床に入ってから、やっぱり何だかイヤな気配は消えず、ほぼ眠ることが出来なかった。
翌朝、友達から「眠れた?」と聞かれたので、答えに困っていると、「実は…」と、友達が語り出した。

その家の2階には、大家さんの荷物がまだ残っていて、その荷物の何かが夜中になるとゴソゴソ動きだすのだそうだ。友達は、怖くてそれを確かめられずにいた。

で、私にその荷物を見て欲しい、と言うのだ。
困っている友達を目の前にして、引き返すわけにもいかず、恐る恐る2階に上がった。

部屋を見回すと、ドッキューン!と目が合った。
それは、人形だった。
「ここから出して、ご主人の元に帰りたい!」という思いが伝わってきた。

人形は、大家さんに置いていかれて、寂しい思いをしていたのだ。
そのことを友達に告げ、後日人形を大家さんに引き取ってもらった。
それからは…2階からの物音も無くなったそうだ。

人形は「人の形」をしている。だからか?人の思いが宿りやすいように感じる。
かわいがったものほど、思いが伝わりやすいのだ。

大事にしているものであればあるほど、その処し方には誠意を込めることが大切なのだ

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