エピソード4-13:人工透析生活13エピソード4-15:人工透析生活15

2017年08月23日

エピソード4-14:人工透析生活14

顔面傷だらけの痛々しい姿を目の前にしつつ、事の顛末を聞くと、裏口からコソ泥のように忍び込んだはいいが、ビル内は薄暗く、気付いたらコケていたそうで、手を付く前に顔面を強打した、ということだった。

そらみたことか!と、ここぞとばかりに父にお灸をすえた。
が、それは私だけでなく、病院の看護師さんからもこっぴどく叱られたそうで、もう二度と裏口から病院には入らない、と約束してくれた。

顔面強打したものの、足腰は丈夫で骨折などもなく、つくづく頑丈なじいさんだと感心するばかり。
それもそれ、人工透析しているのに、骨密度は常に100%超えなのだ。
もともとの骨が丈夫なうえに、普段の食事が功を奏しているのだろう。

後で分かったことだが、顔面強打したことで、実は前歯が折れていた。
これは、父が亡くなるちょっと前に分かったのだが、その時にはもう歯医者で治療を受けられるだけの体力が残っていなかったから、何とか取れかけた前歯のまま過ごしていた。

いずれにしても、これだけイタイ思いをしなければ学ばないとは…父の頑固さ、強情さは、骨密度以上だ。

enji_152 at 20:02│Comments(0)今世 | 高級養老院物語

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