2018年12月21日
実るほど垂れる稲穂かな
漫才のコンクールであるM-1グランプリで、二人の若手芸人が女性審査員を批判した件は、思いのほか波紋を広げている。
関西では右に出る者のいない審査員である女性芸人は、お笑い芸人であれば、誰もが畏れ敬う存在だそうだ。
若い頃から芸達者で、冠番組もいくつもあるが、そこにお気に入りの若手芸人を出演させ、若手にも道を切り拓く面倒見の良さでも知られているそうだ。
反面、自分に牙を剥く者には容赦ないらしい。
それは出演者、スタッフ、テレビ局やスポンサーに至るまで、権威がまかり通っているそうだ。
それだけ偉い芸人であるならば、大したことのない若手芸人の暴言なんて、逆手に取ってお笑いにするくらいの器量があっても良いだろうし、そんな愚かな若者こそ、まっとうな道へ導いてあげる、くらいの度量の深さが見えたなら、そのカリスマ性はますます高まるだろう。
真に偉い人というのは、どんな人にも低姿勢だ。
まさに「実るほど垂れる稲穂かな」でありたいものだ。