エピソード7:新たな世界へ17必然の成り行き

2019年10月09日

エピソード7:新たな世界へ18

エピソード7:新たな世界へ17のつづき。

ショートステイお泊り前日にもう一ついつもと違うことがあった。
前日というより数日前から、というほうが正解だ。

母は先の予定を早くから伝えても忘れるのと、勘違いをするので、大筋は早めに伝えつつ、数日前に詳細を伝えるようにしている。

詳細を伝えた直後から「いつから行くんだっけ?明日?」と言い始めた。
「今度の月曜日だよ」と話すと、その時は「ああ、そう…」と言いながらも、少し時間が経つと同じことを聞いてくる。その度に私も同じ答えを繰り返す。

ショートステイ2日前からお泊りセットを準備し始めた。
すると「明日行くの?」と聞いてくる。「明後日だよ」と私。

つまり、数日前から母の日常ではない出来事への不安はMAXになっており、その思いが何度も同じことを聞いてくる、という形で現れた。

それは、同じことを何度も聞くことで、私が「それなら行かなくても良いよ」と言ってくれるのを待っているのか、何度も聞くことで、それが現実であることを自らに言い聞かせているのか…。真相は謎だが、母の心理に大きな影響を与えていることだけは確かだ。

そういえば、私が遠出する時は必ずと言っていいほど、同じことを聞いてくる。
それは、私が傍にいないことへの不安の現れだ。つまり、今回の現象もこれと同じなのだ。

とは言いつつ、母の精神的な自立のためにも、私は心を鬼にして?ショートステイへと送り出したのだった。

つづく。

enji_152 at 20:41│Comments(0)今世 | 高級養老院物語

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