後々分かってくるとはいえ…替えはない

2023年02月12日

遠い身内より近所の他人

人口カバー率、6割超え「パートナー制度」導入自治体 同性婚、国の議論に期待もを読んだ。

古来日本では、血の繋がりのある者との絆は無敵のように言われていたからこそ、育児も介護も家族で担うのが普通だった。

時は流れ現代において、その有様は大きく変化し、育児も介護も周囲や行政の協力なくしては成り立たないようになっている。

中でも婚姻においての概念も、男女のそれは性差のないものが少しずつ増えているし、実子でなくとも養子を迎え、子を育む者もいる。

どんなに愛し合って結婚しても、一生添い遂げるなどということにそもそも無理があるのだ。
最初は同じ価値観でも、年月と共に双方の考え方に差が生じるのは当然だし、最初は少しの溝であったものが、どんどん広がっていって修復不可能になるのも必然だろう。

それを子供のためだからとか、経済的なためとか、高齢になった時の年金のためとか、多すぎる足かせを自分に課して、耐え続けている家族も多くいるのではないだろうか。

兄弟姉妹だってそれぞれが独立した家庭を持てば赤の他人状態になることは良くあることだ。
どんなに仲の良い兄弟姉妹でも、それを持続させるのは至難の業だろう。

身内でなければ手の出せない行政手続きなどが多すぎて、他人にそれを頼むこともままならない現代。
同じ屋根の下に住んでいても、家族に関心のない家庭だってある。

それならば、真に自分のことを思い、何かの時には助けてくれる人と、程よい距離感で家族のような暮らしをすることのほうが、精神的にも健全ではないかと思う。

家族を当てにするのもおかしい話ではあるが、そもそも良い意味で当てにならない家族より、身近な他人とのほうが、案外社会はうまく回っていくのではないだろうか。

enji_152 at 12:37│Comments(0)未来へ | 未来へ向けて

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